諸国漫遊の旅から爺さんがかえってきた。「EUがこんな状態になっているのに、国民は静かなものだ。どこもかしこも、移民ばかりで、自分の国のことなんてどうでもよいのだろう。連合政権では対処できないな。」
「新しい59連ナンプレが発売されていますよ。」と水を向けたが乗ってこない。「日本は平和でいいね。原発の放射能とか、普天間基地とか、TPP問題とか騒いでいるけど、面白いけど興味ないね。いずれも実は内政問題、動かない方がいいんだよ。なるようになるよ。ケセラセラ。」
「ナンプレはもうやめですか?」と聞くと「しばらくお休みをいただくよ。これからは、難問ナンプレに取り組む。それより、来年1月14日に行われる米長永世棋聖と将棋ソフトの対戦に興味あるね。」「どちらがかちますかね?」と私。「去年の今頃は、清水市代女流王将が「あから2010」という将棋ソフトに負けていますが。」
爺さんいわく「あからさまにはいえないが、黙っていてはわからない。」「あからって10の何乗かでしょう?」「224乗で、ア、カラと覚える」「何の事だか分りませんが。」「大変大きい数ということじゃ。」
「で、どちらが有利なんですか?」「もちろん米長棋聖の勝利間違いなし。傍目から見ても、優勢は間違いなし。絶対といっていい。八百長がなければね。」「大そうな自信ですね。天皇賞も外した癖に。」「まあ、見ておれ。人間の脳はそんな軟なものではないからな。」