2011年8月12日金曜日

津浪の町の揃ふ命日

 爺さんが言っていた。

 「十四字詩というのがあってな。七七の端正なリズムの、山葵の効いた凝縮された表現が持ち味じゃ。和歌の下の句を切りだしようなものでな。上の句を想像すると暗喩のようで味わいがある」

 「川柳番傘6月号で紹介されている。「津浪の町の揃ふ命日」というのは、古く{俳諧武玉川}に載っているものじゃ。上の句を連想するだけで、今じゃ恐ろしいものになった」

 「怪しいお米セシウムさん」もそうですねと私。何となく調子のよいフレーズだと思ってました。「美味しいお米セシウムさん」ならどうですか?

 「十四詩として、悪くはないが、インパクトがない。コマーシャルのキャッチフレーズになってしまう。怪しいといったところが不気味さを醸し出している」「作者は詩心がある?」「そういう問題じゃないけど、TPOを考えないとね」

 宿題だと爺さん。上の句をつけてみよ。{あってはならない やってはいけない}{そんなことなど もう知らない}

 爺さんの例。 「手に唾し 気合いを入れる 頑固寿司」 あってはならない やってはいけない

 私の例。   「原発の 安全説いた 教授達」 そんなことなど もう知らない




 Q32 の解答 4葉21行、21列 79番 行番号101

 「2」+「6」+「8」+「9」= { 25 }

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