2012年3月19日月曜日

悪魔の証明:16ヒントの数独は存在しない。

久しぶりに爺さんがやってきた。

「実は、人間ドックに入ったら、出るわ、出るわ悪いとこばっかりで生きているのが不思議なくらいだよ」
「私もこの間、バリュームを飲みましたよ」
「バリュームなんて最近は飲む量も少ないし、味も良くなったしね。わしも40歳から毎年30年近く飲んできたけど、初めはね。大ジョッキ一杯くらいあったかな。それを一気飲みだ!」
「今はヨーグルト見たいに、イチゴ味とかバニラとか・・おかわりする人もいるとか・・」

「まさかとは思うけど・・ 内視鏡も小さくなったけど、まだ駄目な人がいるね。わしも最初は嫌だったけど、コツを覚えると何でもないようになった。」

「コツってあるんですか?」
「何をするにもコツはあるよ。ただ、これは人から教えられただけでは自分のものにはならない。敷衍している知識をもとに、自分流にあったものを探さなければならない。」
「何だか難しそうですね・・・」

 「ところで、数独の話だけど、唯一解を持つ最小ヒント数(表出数)は 17であるって、Gary McGuire というアイルランド人の数学者が証明したんだって。」
 「そういえば、むかし McGuire Sisters という歌手がいてね。えーと、黒人だったかなー?」
 「それで、理系への数学四月号にかいてあるんだけど、その方法というのが、16のヒント数の数独の配置が存在しないということを「虱潰しに」しらべるアルゴリズムを開発したのだそうですよ。それを使って証明したという・・・・」

「悪魔の証明というのがあってね。{宇宙人は存在する}の証明は可能であるが、「宇宙人なんかいない」という証明は不可能であるというんだ。たまたま地球にきた宇宙人を捕まえれば、(もちろん出来ればの話であるが){宇宙人は存在する}ことは理論上は簡単に証明できるわけだが、{存在しない}ことの証明は全宇宙をそれこそ「しらみつぶしに」探しまわらなければならない。」

 「将棋ソフトボンクラーズは、1秒間に1800万手を読むというじゃないですか? 京コンピューターの次は「亥ガイ」「ジョ」「穣ジョウ」「溝コウ」「燗カン」「正」「載」「極」「恒河沙」「阿僧祇」 那由多コンピューターの時代はすぐきますよ。まさに、コンピュータが悪魔の証明をするんですね。」
 
 「コンピューターは悪魔というわけじゃな。わしゃそんな気がしてたよ。59連パロラマナンプレなんてちっちゃいものよ。でも文明の利器は進んでも、文化はすぐには変わるわけではないから・・」












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