2011年7月29日金曜日

博覧強記の爺さん強がる

 59葉パロナマナンプレの三つ切りの用紙を持って爺さんはやってきた。「あまり手ごたえはなかったのう。行き詰まって悩むところがないんだ。まあ、ミスをせずに根気よくやれば、初心者でもできる問題」ということらしい。もう少し難しいのを出題してほしいというのが本音。

 今日の新聞には、博覧強記の小松左京氏がなくなったとのこと。あらゆる分野に精通していて、博識でよく覚えていた。東日本大震災を髣髴させる「日本沈没」は400万部も売れた。爺さんはこの人の講演を聞いたことがあるそうだ。頭の回転が速すぎるのか、しゃべることが多すぎるのか、早口でとめどなく言葉が出てくるので、ついていくのに大変だった。もう少し間をとれば、内容は面白いだけによい語り手になったのに。人間国宝の米朝さんの談話もあった。

 地震、雷、火事、親父は。この世で怖いものの相場である。地震、雷は言うに及ばず、火事はビデオ店放火事件、親父は「ノルウエーのテロ」と考えると、今も昔も怖いものには変わりない。この犯人が書いた1500ページに及ぶ犯行声明のなかで、犯人の理想の国が日本、会いたい人は麻生太郎とは驚きである。確かに移民や難民それにイスラムの恐怖はないかもしれないが、それ相当の恐怖が潜在意識の中で進行しているのを識者はしている。しかし、それを口にだして言えないもぞかしさ。

2011年7月26日火曜日

羹に懲りて膾をふく

 爺さんがぼやく。 

 登小平はいった。「黒い猫でも白い猫でも鼠を取るのがよい猫である」 これをもじって「人災でも天災でも問題にするべきは死者の数」

 またしても中国列車事故のコメント。「津波であろうと落雷であろうと、予想できない自然現象。運が悪かったとしか言いようがない。この事故を教訓にして世界一の高速鉄道を実現していきたい。」中国鉄道省の幹部の言葉である。何と批判されようと、前向きで恐れを知らぬ政策が大国中国躍進の原動力である。

 それに引き換え日本はのう。あちこちから突かれて、今は原発反対などと言うと誰もが、悪者にされ、まるで違憲論者のようだ。原発に全面的賛成とはいわないが、もう少し建設的な意見があってもいいとは思うがね。

 「やはりマスコミですかね?」と私。「いやいや、それはない。テレビにしろ新聞にしろ実に多くの情報をわれわれに開示してくれている。その情報から、自分の意見・主張を探り出すのは我々国民であって、それを読み解けない責任は国民とそのような国民層を作った政府の教育にある。」またもや教育の在り方におちつくのか。


 Q44の解答   5葉、21行21列 

 「6」 + 「9」 + 「9」 + 「7」 + 「4」 = { 35 }

 Q46 の解答   5葉、24行18列

 「1」 + 「4」 + 「1」 +「4」 + 「5」 = { 15 }

2011年7月25日月曜日

民主化の夜明け

 「なぬ・・? 列車を埋めただと !」この奇想天外の出来事に爺さんは言葉を失った。中国高速鉄道の追突事故は原因追究も待たず終焉し、一日半で運転再開。高速鉄道だけにスピード解決した。

「中国建国65年、ようやく民主化運動が始まるのかのう?一党独裁だからこそできる何でもありの政策。国民も自らの力で活動を始めるに違いない。」と爺さんはいう。「これが民主化の夜明けのきっかけになるとの期待もある」 果たしてどうなるのか?国民の教育はまだそこまで進んでいないのかも。

 Q38の解答 5葉、27行15列

 「1」 + 「8」 + 「9」 + 「4」 + 「3」 = { 25 }

Q40 の解答  5葉、21行18列

 「2」 + 「8」 + 「8」 + 「4」 + 「7」 = { 29 }

Q42 の解答 5葉、24行24列

 「4」 + 「8」 + 「4」 + 「4」 + 「9」 = { 29 }

2011年7月24日日曜日

超特大ジャンボ59重ナンプレ

 「とうとうやりおったわい!」と爺さんは新聞を見て嘆いた。中国新幹線の事故である。ドイツ、カナダ、日本などの技術を導入し、中国独自の高速鉄道網を完成させた。アメリカで特許申請するほどの自信作である筈なのにどうしたことだ。

 「ISO9000というのをしっているかな? まあ、品質管理のISOと呼ばれるもので、そこいらの工場なんかにも書いてあるだろう。申請にはものすごい量の文書資料が必要じゃ。」

 「もともと、その資料さえ見れば、どこでもだれでも作れる事を目的とするもので、出来たものの品質を保障するためのものなんだが、事故が起きたときの excuse に使われるようになった。」それがどうした爺さん。何が言いたい。

 そんなことより、今日は爺さんに閉じ込みの「超特大ジャンボ59重ナンプレ」の問題を手渡す約束である。これから爺さんがこの問題にチャレンジするのだが、先に私がPCにインプットして解いてある。
爺さんが先に解くと、マス目に数字を書き込むので、汚らしくて読めないからだ。

 爺さんに渡したのは横に三分割した問題で、今回からインプットを容易くするために取り上げた。59重となるとその位置関係が危うくなり、インプットミスが多くなるからだ。その代わり解答マスには数字が入っている。爺さんが最も嫌がることなのだが・・・

 Q 135 の解答。

   [ 5 ] + [ 2 ] + [ 7 ] + [ 4 ] + [ 8 ] + [ 7 ] + [ 4 ] + [ 5 ] =  「 42 」

  empty cell = 2588

Level Easy

consumed time = 119.8 min

2011年7月20日水曜日

爺さん川柳を批判

 ナンプレ爺さんは私の川柳の師匠でもある。もっとも私は感性が乏しく、ただただ辛辣な批判を受けるだけである。台風6号が去って爺さんがやってきた。

 「台風をなでしこジャパン蹴り返す」
 「台風も放射能さけUターン」

 私の新作を披露すると、爺さんは嫌な顔をして批判した。

 「この句は面白くも何ともない。単なる話題性のあるの語句の{台風}と{なでしこ凱旋}と{セシウム汚染}を使って台風の針路をありのまま表現しただけで、発展性も創造性もない。まして穿ちも感じられない。これは、標語やスローガンと同じ類の、あってはならない川柳じゃ。川柳は訳の分らんのが想像力を掻き立てる」

 「台風は涙ながしてそっと去る」これが爺さんの作品で、これこそ何のことか、訳が分からないし面白くもない。勿論創造力を出てこない。「涙ながして」は大雨をもたらしたことで震災の被害に遠慮して東北地方に向かわなかったってことなのか。

 爺さんの毒舌は続く。「年端もいかぬ小娘とはいえ、選手のコメントにはうんざりじゃ。元気をあげるとかもらったとか、頑張ったとか感動したとか・・まあ初めての事だから仕方ないけど。遼君と比べると大違いだ・・・」

 ハッとした。台風を石川遼に置き換えてみると、ほとんど同じ時期、全英オープンに予選落ちして帰国した(?)失意の姿がこの句に重なった。



 Q32 の解答  4葉、21行18列

   「5」 + 「4」 + 「9」 + 「3」 = { 21 }


Q34 の解答   4葉、18行21列

  「6」 + 「7」 + 「3」 + 「2」 = { 18 }

Q36 の解答   4葉、24行18列

  「4」 + 「7」 + 「2」 + 「2」 = { 15 }

2011年7月18日月曜日

ナンプレ爺さん登場

 私はその人を常にナンプレ爺さんと呼んでいた。だからここでもただナンプレ爺さんと書くだけで本名は打ち明けない。これは世間を憚る遠慮というよりも、其のほうが私に取って自然だからである。


 「{なでしこジャパン}が世界一になったぞ!」 と言いながら、ナンプレ爺さんがやってきた。私にナンプレなるものを教えてくれたのがこのナンプレ爺さんである。私の指導教官だった先生の知り合いで、著名な数学者でもあった。今は引退してボケ防止のためナンプレをやっているが、ときどき難問に出会うと私のソフトに聞きに来る。というよりか雑談とか情報収集が目的のようだ。


 「なんだ!この書き出しは! 漱石の{こころ}のパクリじゃないか?」爺さんは博学というか古いことに詳しい。


 「大和撫子」は英語では pink  という。ピンクは日本では「いやらしい」イメージがあるが、外国では赤ん坊の肌色のかわいらしく、カレンなイメージだ。ピンク喫茶とか、ピンク映画なんかとわけが違う。


 爺さんの戯言・悪評をききながしながら、超難問ナンプレ&頭脳全開数理パズル7・8月号の重ね合わせナンプレの解答をしよう。





 Q30 の解答



   8 + 3 + 9 + 4 = 「24」