2013年1月21日月曜日

フリーソフトの公開

自作ソフトを他人に無償で貸与したり、インターネットで公開したりすることについて、色々な意見が出た。

 学生が音場解析のソフトをインターネットで見つけてきて、これを使って卒研テーマとして道路騒音の解析をやりたいと言ってきた。有償(1000円)で購入したのだという。解析結果の音圧レベルの分布がきれいに色付けして表示されるので、それが気に入ったらしい。数か月後自分でやった結果を持ってきたが、簡単な距離減衰の理論値と比較してみたら、直線にはならず正弦波形のような形になったいた。購入先の相手に聞いて見たが、知識不足のようで要領が得られなかった。

どこかで見たようなアウトプットの図だなと思ったら、昔自分が作ったソフトだった。相談にきた関係会社の技術者に好意で、提供したものだった。ソフトは、改定して他人にわたり、回り回って戻ってきたのだ。

研究部門の人の作ったソフトを無断で使って計算し、設計資料とした。客先から内容の矛盾を質問され、対応を求められた。

 どんなソフトでも、安易に提供してはいけない。かえって迷惑になる場合がある。無償でも提供した以上は、不都合が出た場合責任を取る覚悟がいる。単なる自己顕示欲で、公開すべきでない。

 あまりにも中途半端なソフトが多すぎる。ソフトの検証(Valification)やベンチ・テストを十分にやってから公開する。ソフトの詳細内容や特徴、背景にある理論、アルゴリズムなども明らかにする。

 

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